『サラダ油はカラダに悪い』は、本当か?

サラダ油について

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サラダ油が脳と体を壊してる??

先日、Yahoo!ニュースで『エゴマ油人気すぎて原材料不足に…』と出ていた。読んでみるとそのニュースは福井新聞ONLINEの記事で、健康増進に効果があるとされる『荏胡麻油』が全国的人気で、深刻な原材料不足に悩まされ、荏胡麻を安定供給するため、生産者を募っている、、、というものだった。(リンク:Yahoo!ニュース2015.5.22付

そもそもなんでこのニュースが目に飛び込んできたかというと、以前、『そのサラダ油が脳と体を壊してる (百年賢脳・健康法)』という本を読んだからであった。
この本を読んでサラダ油の危険を知り、以降オリーブオイルやエゴマ油、ヘンプシード(麻の実)オイルを使うようになった経緯がある。
今回はそんな、『サラダ油の危険性』について書いていきたいと思う。 

人体を構成する60兆もの細胞の膜はアブラで出来ている

人間は60兆(もっとあるという説も)もの細胞で成り立っています。そしてその60兆もの細胞の膜は脂肪とタンパク質で出来ており、さらに、脳の60%も脂肪つまりアブラで出来ていて、大事なエネルギー源でもあります。。
また、細胞の中にはDNA核やミトコンドリア、他にも最重要な微生物たちが数多く入っています。それらがきちんと仕事をしてくれてはじめて血や肉、骨となり内蔵や脳となり生きていけるわけですよね。
このような理由から、細胞膜や脳の脂肪分は人体にとって非常に大事なもので、口から入れる際は細胞にイイものを摂り入れなければいけないことがわかります。

人体に必要だが人体では作れない必須脂肪酸、オメガ3系&オメガ6系

 脂肪は大きく分けると2種類に分かれます。飽和脂肪酸不飽和脂肪酸です。

種類多く含まれるもの特徴
飽和脂肪酸肉類やウインナー、ラード、バターやチーズなどの乳製品など動物性脂肪常温で固まる
酸化しにくい
不飽和脂肪酸魚油、オリーブ油、大豆油、コーン油、キャノーラ(菜種)油など植物性脂肪
(※ただし、パーム油やココナッツオイルなどは飽和脂肪酸である)
常温で固まらない
酸化しやすい

上記のうち、飽和脂肪酸は体内でも作られ、肉などの食事でまかなえるのであまり意識して摂る必要は無いと思いますし、体に吸収したあとすぐにエネルギーとして燃やされるということです。一方、不飽和脂肪酸ですが、さらに次の3つに分類されます。

種類脂肪酸名多く含まれる油
オメガ3系DHA、EPA、αリノレン酸など青魚の油、エゴマ油、亜麻仁油など
オメガ6系リノール酸など大豆油やコーン油、キャノーラ油、べにばな油などほとんどの植物油
オメガ9系オレイン酸などオリーブ油など

 この3種類のうち、オメガ3系オメガ6系は人体の中で作ることの出来ない油で、食物により口から摂取しなければならない。それらは人体にとって、細胞にとって非常に大事で、『必須脂肪酸』と呼ばれています。
それでは、この2種類の系列必須脂肪酸の特徴と働きを見ていきましょう。

種類特徴働き
オメガ3系
αリノレン酸
細胞膜をしなやかで柔軟にする。中性脂肪を減らす
善玉コレステロールを増やす
アレルギーの抑制
オメガ6系
リノール酸
細胞膜を固く、強くする。 悪玉コレステロールを減らすが、善玉も減らしてしまう
アレルギーの促進

 上記はどちらも必須脂肪酸なのですが、この2種類の脂肪酸摂取のバランスが非常に大事です。オメガ3系とオメガ6系が4:1の割合で摂るのがいいと言われます。
しかし、現代の日本人の食生活の中では、オメガ6系の摂取量がオメガ3系の10倍の量を超しているとも言われます。するとどうなるか、オメガ6系が強すぎて細胞膜が固くなりすぎて皮膚がかゆくなり、アトピーもひどくなり、血液がドロドロになって血栓を出来やすくする、癌や認知症をも引き起こす、と悲惨なことになりうるのです。

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オメガ6系脂肪酸を摂り過ぎの食生活を今すぐ改めよ!

オメガ6系のリノール酸は工場出荷時にもすでに加熱され酸化していますが、さらにそれを家庭やレストランで調理の際に加熱することによって酸化し、神経毒である『ヒドロキシノネナール』が発生します。それらのせいで脳が機能障害を起こし、「モノ忘れ」「キレやすい」「うつ」「ひきこもり」といった症状になって現れます。
実際、アルツハイマー病の患者の脳には、正常の人の脳よりも多くのヒドロキシノネナールが検出されるという論文が発表されています。(参考:認知症の予防にサラダ油を使わないほうがよいか

このリノール酸は調理用のサラダ油をやめればそれで済むということでは決してありません。それほど、様々なところで使用されています。マーガリンやマヨネーズ、トランス脂肪酸やショートニングを使った市販の食品、たとえばスナック菓子やケーキ、アイス、カップ麺やインスタントラーメン、冷凍食品、スーパーの惣菜やファーストフード全般、、、と、挙げていくとキリがありません。
これらサラダ油とは一見関係無いようなものでも実は『アブラ』がたくさん含有されていたりします。これらの摂取を今すぐ見直さなければなりません。

マーガリンやショートニング、トランス脂肪酸はいらない

マーガリンやショートニング(※ショートニングはフライやお菓子などをサクサクとした歯ごたえにするために用いられ、揚げ油やたくさんの食品に使われます。)というのは、サラダ油に水素を添加して本来常温では固まらないはずの不飽和脂肪酸を半固形、固形化したものです。こんな人工の油、自然界に存在しない油が体に入っていいはずがありません。しかも生産時に、『トランス脂肪酸』というものが大量発生します。これがとんでもないシロモノなんです。
トランス脂肪酸が体内に入ると、活性酸素を大量発生させ、血液中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあるとされ、摂取しすぎると動脈硬化の進行、心疾患リスク増大との関連が指摘されている大変危険な物質なのです。

このような理由からか、アメリカでは2013年にトランス脂肪酸の食品への使用禁止を発表しました。アメリカのファーストフード店ではフライヤーの油がショートニングからキャノーラ油などに変更したとのこと。ポテトの味も日本と全く違うんでしょうね。もっと言うとニューヨークではそれに先駆け2007年より外食産業でのトランス脂肪酸全面禁止を打ち出し、2013年統計では平均寿命が過去10年間で男性が13歳も、女性も8歳も上がったとの統計もあります。(『そのサラダ油が脳と体を壊してる (百年賢脳・健康法)』P130より)

このように、欧米各国では規制の方向で進んでる『トランス脂肪酸問題』ですが、我が日本では2012年、食品安全委員会より『国内での規制は不要』との評価書をまとめたとのことでした。(参考:世界各国のトランス脂肪酸への対応
残念ですが、結局のところ、自分で判断し、自分で行動するしかありませんよね。

では一体、普段からどうすればいいのか?

リノール酸やトランス脂肪酸は体に良くないことはわかりました、と。では一体どうすればいいのか、ということになりますが、下記のことをおすすめします。
①エゴマ油や亜麻仁油を購入、毎日スプーン一杯、生でいただく。
②青魚を意識して食べ、また、DHA,EPAのサプリを飲むのもおすすめ。
③加熱調理用の油もオメガ3系オイルを使いたいところですけど、加熱すると酸化してしまいますのでNGです。なので、オリーブ油を使います。それも一番搾りのエキストラヴァージンオイルに限ります。オリーブ油はオレイン酸(オメガ9系)が豊富です。
④コンビニやスーパーで加工食品を買うときは裏面原材料を見て『ショートニング』『植物性油脂』『ラクトアイス』『マーガリン』などの表示があるものはすべて『人工油脂』です。それらをなるべく避けるのがよいでしょう。
⑤ファーストフードには行かないか、なるべく回数を減らす。
・・・と、まぁこんなところでしょうか。おすすめと書きましたが、自分はこうしてる、ということです。あくまで自己判断でお願いします。

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まとめ

これまで長々と書いてきました。目を通して下さりありがとうございます。
人間の60兆ある細胞の膜が油で出来ている以上、普段から油には細心の注意を払わねばなりません。でも気にしすぎてもネガティブになりすぎても困るし、第一、気にしていたら何も食べられなくなる!って思うかもしれませんね。
ただ、脳や体に悪いものはなるべく避けていく!と宣言し、第一歩を踏み出すだけでもいいと思います。
また、『トランス脂肪酸』に関してはまだまだ書きたいことがたくさんありますが、それはまたの機会に。

▼▼ 参考書籍 ▼▼

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コメント

  1. […] こちらの記事も大変参考になります。 http://oneness555.com/no-salad-oil […]

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