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いろいろと危険なモノが平気で出回っている世の中だ。あ〜あ。
本当に危ない食品というのは、一見危なくなさそうな顔をして僕らの前に現れる。サイレントキラーとでも言おうか、平気な顔して忍び寄り、僕たちを苦しめる。それも徐々に時間をかけながらバレないように。いつしか僕らは茹でガエルの如く・・・
今、興味のある危ない食品、それは遺伝子組み換えの小麦や大豆、コーン由来の食品(製品)です。今回はその中でも遺伝子組換えトウモロコシについて書きたいと思う。
遺伝子組み換えコーンの怖さを教える映画『キング・コーン』
『キング・コーン』という映画をご存知だろうか、2007年のアメリカで制作された映画です。僕は2009年頃DVDを購入して観ました。さほど強烈に遺伝子組換えコーンの怖さを表現しているわけではないのですが、客観的データを元に、さりげなくその怖さを表現し、危険性を訴えている映画だと思いました。
ボストン出身の2人の若者が中西部アイオワ州の1エーカーの畑でとうもろこしを栽培し出荷するまでのドキュメンタリー風の映画なんですが、何も知らない若者が、やがて遺伝子組み換えコーンの怖さに気付いて愕然とする。ちなみにアイオワ州はアメリカ最大のコーン生産地帯で、その作付面積は日本の国土面積とほぼ同じという広大なスケールです。
上写真:タンクに入りきらないコーンの山。やがて列車に乗せられ工場へと運ばれる。
そこに登場するコーンとはその名も『キング・コーン』といって、夏に美味しい僕らがよく知るあのトウモロコシ(スイートコーン)のことではなく、加工されコーンシロップなどの甘味料や牛豚鶏の家畜の飼料として利用されるコーンのことである。なので、人間が食べてもまずくてとても食べられたものではない。まさに工業用コーンと言っていいだろう。
そしてそのアメリカから90%のコーンを輸入しているのが、我が国日本なのである。日本はトウモロコシ自給率0%で、世界一のトウモロコシ輸入国。そのコーンがすべて遺伝子操作されているものだとしたらあなたはどう思いますか。
遺伝子組換えコーン(GMコーン)とは、ある特定の強烈な除草剤に耐えられるように遺伝子操作されたもので、普通のコーンに使うとそれらはすべて枯れてしまう。6月になると雑草が生えてくるので、その除草剤を飛行機なども使って一斉にスプレーで散布する。
また、この遺伝子組み換えコーンは害虫対策のために特別な処置をしているものもある。Btコーンといって、コーン自体の中に殺虫成分の遺伝子が組み込まれているため、虫が茎や葉っぱをかじると死んでしまう。なので使用する農薬(殺虫剤)を大幅に減らせるというもの。ただし、そのコーンを食べた人間や家畜への悪影響を説く学者が世界中で後を絶たないのが現状です。
実際、アメリカの肉牛の飼料は今や、ほとんどがこの遺伝子組み換え(GM)キング・コーンで、牧草で育てるのに比べてコストや時間がグッと短縮される。遺伝子組換えではなかった頃に比べ4倍の収穫量もある。4割増しではない、4倍というすごさだ。1エーカー(一辺が約63m四方)の畑で約5000kgものコーンが穫れるっていうのだから驚く。
そんなGMコーンだが、元々草を喰む性質の動物である牛に穀物であるキング・コーンを与え続けた結果、腸管の中で大腸菌が突然変異を起こし、病原性のある腸管出血性大腸菌Oー157に変異したという事実がある。アメリカでその肉を使ったハンバーガーを食べた子供が亡くなったのが最初だと言われている。この国ではほとんどの国民が知らされていないですが…。かいわれ大根のせいではないのですね。
遺伝子組み換え作物は誰もが普通に食べている。
遺伝子組み換え(GM)作物(しかも農薬や化学肥料バリバリの)は、『加工』というトンネルをくぐって我々の前に現れます。何気なく口にしているもののほとんどの加工食品の中に含まれています。
もしあなたが、食品の袋に表示されている「遺伝子組み換えではありません」という言葉だけを信じて、口にしていないから大丈夫というならば、それは間違いです。なぜなら日本の法律では、油(なたねやコーン、大豆)や醤油(大豆)、甘味料(コーン)などや食品添加物やアミノ酸(化学調味料)などは表示義務が無いのです。これら表示義務がない食品で「遺伝子組み換えではありません」と書かれていなければほぼそれはGMです。また、市販されている加工食品や外食産業やファーストフードで使用される油や甘味料の原料もほとんど遺伝子組み換えなんです。
この危険な遺伝子組み換え食品を避けるには、もはや自炊するしかないでしょう。四の五の言っても始まらないところまで来ています。調理が苦手だとか1人暮らしで面倒くさいなんて言っている場合では無いのです。
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遺伝子組み換えをすることは神への冒涜、悪魔の所業!
今回はコーンに関する記事のため、遺伝子組み換え作物(食品)の怖さについてはまた別の機会に詳しく書きたいと思いますが、少しだけその『怖さ』に触れておきましょう。
『遺伝子組み換え作物』という言葉を聞いて、今まで僕が今ひとつピンとこないというか、頭の中がぼんやりしてしまっていた原因のひとつに、『交配による品種改良』と混乱してごちゃまぜになっていたことが考えられます。
この2つは全くの別物です。交配による品種改良とは、同じ種(しゅ)か近縁の種同士で掛けあわせて作るものですが、遺伝子組み換え作物は全く別の種(植物と動物)の遺伝子を操作して作るものなのです。たとえば、キャベツにサソリの毒のDNAを入れて作ったキャベツがあるそうです(日本で流通してるかどうかは知りませんが)。蝶々の幼虫のアオムシがこのキャベツを食べるとイチコロらしいです。う〜ん・・・種(しゅ)を超えての交配で生命を人工的につくる・・・これはまさに、神への冒涜、悪魔の所業といっていいでしょう。
また、実験でGMコーンをラットに食べさせ続けたところ、ぼっこりとゴルフボールくらいの大きな腫瘍が出来た(下写真)という結果もある。おぞましすぎる。人間がこのコーン加工品やそれを飼料とする牛や豚や鶏を食べて平気なわけ無いですよね。「大丈夫です」と言っている担当省庁のエライ人たちは絶対に食べていないんだろうし。。。
こんなにある!遺伝子組み換えコーン食品(製品)!!
遺伝子組み換えコーンは何に使われているのかをまとめました。
家畜用飼料 | 牛・豚・鶏の肉はもちろん、ハムやベーコン、牛乳やチーズ、バター、卵などの畜産派生食品 |
甘味料 | コーンシロップ、果糖、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖、水飴など表示はさまざま。ほとんどの加工食品や清涼飲料水などに使われる。 |
サラダ油・ショートニング | コーン油、さらにはマーガリンやマヨネーズ、ショートニングなどの派生食品 |
スナック菓子 | コーンスナック菓子やコーンフレーク |
コーンスターチ | デンプン。ビールや発泡酒の副原料 |
キシリトール | ガムや歯みがき粉に使用。トウモロコシの芯から作られる |
ポリ乳酸 | デンプンからつくられるプラスチック |
バイオ燃料 | バイオエタノール |
上から6項目は僕らがいつも口にしているものです。怖いです。コーンやコーン油は直接食べている感覚は全くなくても、ほとんど全ての加工食品に含まれているのです。
遺伝子組み換えコーンで飼育された牛の悲劇
映画『キング・コーン』では、遺伝子組み換え(GM)コーンの恐ろしさについて、肉牛とコーンシロップ(甘味料)を例に挙げてその怖さを教えてくれる。
まずは、牛の飼育環境の変化とGMコーンの危険性について順を追って見ていこう。
- 100年前は、全ての牛は牧草または干し草を与えて飼育されていた。
- 今では90%の餌がコーンなどの穀物。(安くて高カロリーな為。)
- 元々穀物を食べる性質のない牛に穀物ばかりを与えたら、消化が良くないためか、胃酸が出すぎることになり胃潰瘍になるものも。体のpH(ペーハー)の数値が落ちて病気になりやすくなる(=酸毒症)。だからエサに抗生物質を混ぜて与える。
- 狭い飼育場で育てられた牛は動かないから太る。狭さでストレスにさらされ脂肪牛が育っている。筋肉は脂肪の塊で、野生の動物からは程遠い。牧草で育った牛に比べて約7倍の脂肪分(アブラ)を持つ牛が出来る。
- 昔の牧草牛は育成に数年を要したが、穀物で育った牛はたったの5〜6ヶ月で精肉工場に出荷される。脂肪分たっぷりで抗生物質漬け牛肉の出来上がり!
ちなみに、前に書いた「O−157はGMコーンばかりを食べさせられた牛の大腸菌が突然変異して生まれた」というのは、映画『フード・インク』という別のドキュメンタリー映画で観たのだけど、この映画についてはまた別の機会に詳しく触れたいと思う。
とにかく、僕らが普段食べている肉の中で、外食チェーンなどの安い肉はこれらのGMコーンで育てられた牛なのかなと思う。どうりで安いはずですよね。牛丼に焼き肉、ステーキ、とんかつに焼き鳥、鶏の唐揚げ、昔に比べて安いのは経済状況や為替の影響ばかりではなかったのかな、と。今度また書きますが、遺伝子組み換え小麦が原料のうどんやラーメン、パスタなんかも昔に比べて原価がかなり下がっているんだろうなと思う。
さらに言えば、牛や鶏自体が遺伝子組み換えされていたりとかも実際存在するから恐ろしい。もはや外食は全部信じられないです。素材の肉や小麦、調理油全てがGMってことも考えられますしね。全てがGM使用ではないにせよ…。一事が万事ってことですよね。
コーンシロップなどの甘味料がさまざまな病気の原因に!?
アメリカでは、1970年代からの作付拡張政策によりGMコーンの生産高は劇的に増えた。やがてコーンが余ることになった。そこで考えられたのがコーンシロップなどの甘味料への使用だった。
今の甘味料はほとんどがコーン由来のものだそうだ。砂糖に取って替わっています。おかげで加工業者はコストが抑えられ、商品の値段にも反映する。コンビニやスーパーに並ぶ加工食品や清涼飲料水のほとんど全部がコーンシロップ入りです。
コーンシロップに使われるGMコーンは、本来高タンパクであるはずのコーンからその栄養分を少なくし、代わりにスターチ(デンプン)を多くなるよう改良したものである。なので、コーンスターチから作られるコーンシロップにはほとんど栄養はないし、代謝にも悪い、とハーバード大の教授が言う。また、アメリカではコーンシロップの70%が飲み物の甘味料になるのだという。日本もそう違いはないのだろう。
さらに映画の中でこの教授は、コーンシロップの摂取の増加が肥満や糖尿病のリスクを高めるとも発言する。また、NYブルックリンの女性医師が言うにはニューヨーク市民の8人に1人は糖尿病で、予備軍も含めるともっと多くなるとも。安い食べ物はダメ!炭酸飲料もダメ!乾きを潤すつもりが砂糖をガブ飲みしてるようなもの・・・だと。ふぅ。。。
ファーストフードのバーガーも、炭酸飲料もポテトを揚げる油もシェイクも全部コーン由来!それも遺伝子組み換え!!
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「さよなら!遺伝子組み換え食品!」に挑戦します。 – – – まとめ
どうやら遺伝子組み換え食品を今までかなり口にしていたっていうことに自分もショックを隠せません。今後はGMコーンのみならずGM小麦やGM大豆由来の加工食品は摂らない、と宣言します。さよなら!遺伝子組み換え食品!ってことです。
安い外食チェーンやファーストフードでの食事、コンビニやスーパーでの加工食品など、出来るところから食べるのをやめていきます。遺伝子組み換え食品からそっと離れていきます。
ちなみに、自分もちょっとメタボな感じなんですが、運動だけじゃダメなんだなとつくづく思いました。まず「食」から変えなきゃいかんのだな、と。
ちょっと肌がアレルギー体質っぽいのも食べ物に原因があったのかもしれません。
なんとしても、挑戦します!
それにしても、遺伝子組み換え作物(GMO)って、安全だと断定されるだけの研究もろくに行わず、よって、安全を示すデータや論文もないまま認可されてきたという事実がある。普通ならありえないことです。さらにTPPでは、日本の遺伝子組み換え表示の撤廃を求めています。もっと言えば遺伝子組み換え種子をも日本で売ろうということなのでしょうが、そうなったらもう日本も終わりです。
実際、多くの国で遺伝子組み換えに取って代わったために農家の健康被害が相次いでいます。遺伝子組み換え種子という知的財産権を持つ種苗会社に訴訟を起こされて破産したり自殺する農家もいます。一方、フランスやロシアなどヨーロッパでも反対の動きが出てきているのは確かです。大変勇気づけられることですが、日本では、、、政治家や官僚が反対するなんて微塵も感じられないのでガッカリです。
結局のところ、自分でどうにかするしかないのです。個人個人がすべての遺伝子組み換えにNoを突きつけ、それらから離れるなら、必ずいい方向に向かうはずです。テレビや新聞では正しい報道がなされません。一人一人が真実を知り、実践し、近親者や隣人に伝えていくことが重要なのです。
映画『キング・コーン』予告編
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