ほとんどの市販の食パンから残留除草剤が検出された件

小麦粉残留除草剤

はじめに

こんにちは、takumiです。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、2019年の検査で食パンなどに使用される小麦より発がん性があるとされている残留除草剤が検出されていた件について書きたいと思います。

恐ろしい小麦製品の残留農薬

2019年、日本で売られている様々なメーカーの食パンの小麦を分析した結果、グリホサートという残留除草剤が検出されました。 『グリホサート』というのは一体何かって言うと、1970年にアメリカの多国籍バイオ化学メーカー、モンサント(2018年にドイツのバイエル社に買収された)が開発した除草剤『ラウンドアップ』の主成分です。

このグリホサート、WHOの一機関の国際がん研究機関(IARC)により発がん性が指摘されている薬品なんです。 ただ、国や研究機関によって発がん性がある・ないで真っ二つに見解が分かれているのですが、いずれにせよこのような嫌疑のある薬品が食パンから残留除草剤として検出されたということは、一応はニュースになりましたが、もっと取り上げられるべきニュースであり、体内で蓄積していった場合命に関わるかもしれないことなのでまだまだ議論される必要があるなと思い、この記事を書こうと思った次第です。

何しろ、普通にコンビニなどで売られている食パンなどから検出されたのですから、まだご存じないという方がいたのならば、われわれの生活や健康に関する身近な問題として知ってもらいたいのです。

この検査を行ったのは、一般社団法人 農民連食品分析センターというところで、1996年に農業者や消費者の募金によって設立されたという分析施設で、これまで数々のポストハーベスト農薬や遺伝子組み換えDNAを検出し発表を行ってきております。

グリホサートが発がん性があるないは別にしても、まさに草の根団体が食の安全についての議論を巻き起こすような大きな発表をしたということで、是非とも応援したい施設です。

一般社団法人 農民連食品分析センター

グリホサートとは

アミノ酸系除草剤の一種。グリシンにリン酸を導入した誘導体。化学名はN-ホスホノメチルグリシン。雑草の茎や葉に散布して使用。植物のアミノ酸合成を阻害し、枯死させる。ほとんどの植物に非選択的に作用するが、動物には毒性を示さないとされる。また、土壌に達すると微生物によって分解されるため、安全性が高いとされる。グリホサートに耐性をもつ遺伝子組み換え作物が開発され、農地の除草にも使用されている。除草剤ラウンドアップの主な有効成分。

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食パンなどにおけるグリホサート残留状況調査結果

食パン
下記表は一般社団法人 農民連食品分析センターによる13種類の市販の食パンのグリホサート残留調査結果で、ここに引用させていただきます。是非後述するHPに行って詳しく見ていただきたい。

(表は上段から順に食パン銘柄・製造販売メーカー・グリホサート分析結果ppm)

麦のめぐみ 全粒粉入り食パン
敷島製パン株式会社(Pasco)
0.15ppm
ダブルソフト全粒粉
山崎製パン株式会社
0.18ppm
全粒粉ドーム食パン
パンリゾッタ東武池袋店(山崎製パン系列店)
0.17ppm
『健康志向全粒粉食パン』
株式会社マルジュー
0.23ppm
『ヤマザキダブルソフト』
山崎製パン株式会社
0.10ppm
『ヤマザキ超芳醇』
山崎製パン株式会社
0.07ppm
『Pasco超熟』
敷島製パン株式会社(Pasco)
0.07ppm
『Pasco超熟国産小麦』
敷島製パン株式会社(Pasco)
検出せず
『本仕込み』
フジパン株式会社
0.07ppm
『朝からさっくり食パン』
株式会社神戸屋
0.08ppm
『パン 国産小麦』
まるまぱん
検出せず
『有機食パン』
有限会社ザクセンW(東都生協取り扱い)
検出せず
『十勝小麦の食パン』
有限会社ザクセンW(東都生協取り扱い)
検出せず

とまあ、こんな感じ。国産小麦を使っている商品は検出されていないようだ。

これは、国内ではグリホサートによるプレハーベスト処理が行われていないためと考えられる。プレハーベスト処理とは、「収穫前農薬散布」という意味で、作物が実った後、収穫直前の作物に除草剤を撒くということ。収穫しやすいとかいうメリットが有るのだそうだが、甚だ疑問である。国内の生産者に言わせれば、そんなことをする必要はないと言うからだ。敢えて体に良くない薬品を付着させていると思われても仕方がない、それが除草剤のプレハーベスト処理だ。

実際、全粒粉を使用した製品のほうがグリホサート検出量が多いのがわかる。「健康志向全粒粉」と名のついたものが一番多く検出されている。これは、プレハーベスト処理によって外皮側に近い部分(ふすまと言われる部分)をも粉末にするのが全粒粉だからだ。精製されていない分外側に付着した除草剤が残りやすい。

農民連食品分析センターでは他にもいろいろな検査結果などが記載されているので是非見に行って欲しい。

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グリホサート(ラウンドアップ)は危険か安全か

グリホサートは危険とされる理由ですが、先にも書きましたが、WHOの下部機関である国際がん研究機関(IARC)により発がん性が指摘されたからです。これを受けて数年後にカリフォルニア州環境保健有害性評価局(OEHHA)がグリホサートを発がん性ありと認定しました。

他にも、グリホサートを禁止または規制の方向に動いている国は、ロシア、フランス、オランダ、オーストリア、デンマーク、ブラジル、スリランカ、など。農業大国ロシアやフランスはより安全な作物を推進することによって輸出を伸ばそうという狙いなのかも知れないですね。

しかし一方で、グリホサート(ラウンドアップ)は安全だと主張する向きもあります。日本内閣府食品安全委員会や、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツなど各国の政府または研究機関、欧州化学機関(ECHA)、欧州食品安全機関(EFSA)などがグリホサートに発がん性なし、または可能性が低いと声明を出しています。

なんか、世界の対立構図が見えなくもないですね。ま、日本はどこかの国のいいなりなので置いといて。

下記は、除草剤ラウンドアップの日本での販売元の日産化学株式会社の見解です。

発がん性があるかないか、どちらが本当なんだよと私達消費者が思うのは当然ですよね。ま、どちらが本当かというのは実際にはわからないので、各々が判断することだと思います。私は君子危うきに近寄らずで避けますけどね。

ラウンドアップ裁判が急増!とんでもない賠償額

2019年のニュースである。「グリホサート(ラウンドアップ)が原因で癌を発症したとして、アメリカのカリフォルニア州裁判所は米農薬大手モンサント(Monsanto)に対し、約20億ドル(約2200億円)の支払いを命じる評決を下した。」モンサントの親会社であるドイツのバイエル社にとって、ラウンドアップをめぐる裁判では3度目の敗訴になる。

裁判所が「グリホサートは発がん性がある」と認めたということは大きい。しかしながら、アメリカの裁判は陪審員制度なので、一般国民から選ばれた陪審員は感情に流されやすいという面もあるのは確かですので、両手を上げて喜べるようなニュースではないのですが、それでも今回の評決は大きなことだと思います。

このような巨額の賠償金を裁判所が命じたことでかどうか知らないが、2019年、ラウンドアップ訴訟の件数がどんどん膨れ上がり、2019年7月の時点で1万8400件だったのが、3ヶ月後の10月時点で4万2700件にも急増していると独バイエルが発表した。

このニュースは、ラウンドアップを無くす方向に向かっているフランスにある世界第3位の通信社、フランス通信社(AFP通信社)が配信している。(下記リンク)

グリホサート残留基準値改正(改悪)

私たちが健康でいるためには、今すぐグリホサート残留食物を食べるのをやめるか、作物のグリホサート残留許容量の基準をもっと厳しくしてもらうよう国に求めるかしかありません。ところが、2018年、国はこの基準を規制どころか緩和しました。呆れ返ります。世界がグリホサート規制やラウンドアップ使用禁止、GMO(遺伝子組み換え作物)輸入禁止などに動き出しているにもかかわらずです。

禁止する国が増えるとともにラウンドアップ除草剤の行き場(輸出先)が大幅に縮小してしまうのを避けるためかどうか知りませんが、日本はどうぞどうぞと買い続けています。

グリホサートが危険か安全かは置いといて、化学物質をカラダに入れたくはありません。これは誰もが思うでしょう。

下記表は、厚生労働省発表資料によるもので、主な穀物のグリホサート残留基準値の改正前と改正後の比較値です。

食品名残留基準値
(改正前)ppm
残留基準値
(改正後)ppm
小麦530
大麦2030
とうもろこし15
そば0.230
甜菜0.215
小豆210

このように、小麦は6倍、そばは150倍も緩和したことになります。輸入物の野菜や穀物には要注意ですね。いくら国際基準と同じ水準だと言ってもイヤなものはイヤです。

食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(厚生労働省PDF資料)

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まとめ – – – 食の安全を求めよう!

グリホサートは安全か否か、これは安全だという日本やアメリカなどの国もあるし、そうではないというロシアやフランスのような国もあります。ということは、我々素人には判断できないですよね。迷うだけです。なので、各々が判断することだと思います。

それにしても、このグリホサートが危険だとしても即効性というわけではないので厄介です。グリホサートと病気との因果関係を証明できないからなんですね。なので日本で裁判を起こしても因果関係が認められないという判断を下され敗訴するでしょうね。

食パンからグリホサートが検出されたからといってすぐに健康に害を及ぼすことはないでしょう、それでも、毎朝食べるトーストやお子さんの学校で提供される給食のパンなどにグリホサートが含まれているとなれば、徐々に化学物質が蓄積して徐々に身体を蝕んでいって、気づいたら変なしこりが出来ているとか、がんなどの生活習慣病になってしまうていうのは勘弁ですよね。

また、安全だと思っても体内に蓄積していった場合、毒になることだってあり得るし、カラダの中でほかの化学物質とどのような化学反応を起こすかわかったもんじゃない。だから化学物質は安易に摂るべきじゃないんですよね。

もうこの国の政治には期待も何もありませんよ、与党も野党もどっかの国のいいなりで、生活苦を強いられる法律ばかりが可決し私達生活者はどんどん茹で上がっていくばかりですからね。

ということで、農民連食品分析センターは本当に応援したいです。政治家や役人だけには任せられないですから、彼らを動かすのは草の根パワー以外ないでしょう。ツイッターやYouTubeなどSNSの力で世論の大波を起こすしかないと思います。マスコミも世論操作や偏向報道出来ないくらいの大波を起こさなきゃこの国は変わりませんよ。

そして、私達消費者は、過剰に怖がったり心配しすぎないようにしたいですが、それでもなるべく多角的に情報収集し、その中で本物と偽物を知ることが大切だと思います。どちらにも流されずに。そして、食の安全を求めていきたい。

また、国内の食品生産者の皆様に置かれましても、どうか利益優先主義に走らず、食の安全を第一に考えていただきたい。考えられてやっている方が大半なんでしょうけど、あらためてお願いいたします。強力な農薬などの体内蓄積の危険性を少しでも考えてください。食が人間の健康を左右するのですから。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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