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今回は大麻の話です。
日本では御存知のとおり、大麻取締法によって、大麻草を持つのも栽培するのも輸入するのも、大麻草由来の医薬品を摂取するのも禁じられています。
ただ、世界を見渡すと、欧米をはじめとして徐々にではあるが解禁への流れがきている。特に、医療用は年を追うごとに規制緩和の話を聞くことも多くなってきているのが現状。
そこで今一度、大麻についてちゃんとした知識を持っておいたほうがいいと思ったので書くことにしました。
そもそも大麻とは・・・大麻をめぐる日本史
アサ(麻、Cannabis)は、中央アジア原産とされるアサ科アサ属で一年生の草本で、大麻(たいま)または大麻草(たいまそう)とも呼ばれる。(Wikipediaより)
しかし、大麻と聞くと多くの人が真っ先に想像するのは「麻薬」であろう。しかも覚せい剤などといっしょくたにされているフシがあることも多いだろう。
そこで、まずは歴史を学ぶのがよかろうということで、わが国にっぽんの大麻の歴史を『今から始める大麻栽培 無毒大麻を産業に活かす(PDF)』より引用抜粋して表にしました。
◆ 大麻をめぐる日本史 ◆ | |
縄文時代 |
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弥生時代 |
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3 〜 4世紀 |
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古代 〜 |
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奈良時代 |
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平安時代 |
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平安末期 〜 鎌倉時代 |
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江戸時代 |
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明治時代 |
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大正時代 |
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昭 和 |
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平 成 |
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上記の表のほかにも、こちらのサイト(PDF)ではかなり貴重な情報がわかりやすくまとめられていますので是非ご覧ください。
(出展:今から始める大麻栽培 無毒大麻を産業に活かす ・PDFはこちら)
戦後、大麻取締法が出来るまでは、大麻は普通にどこでも栽培されており、そこらへんに自然に生えているような草でした。それらを主に繊維として利用していました。
また、明治時代には「インド大麻煙草」という製品が売られていました。喘息や不眠症の人たちが吸っていました。(下画像は明治28年当時の新聞広告)これは上の年表にもあるとおり、ドイツ医学を手本にした明治政府によって大麻が医薬品登録されたためである。
さらに、明治時代の小学校では、大麻の栽培方法を理科の教科書で教えていました。
大麻取締法とは
大麻取締法とは、昭和23年7月10日に制定された法律で、当法律によって禁止されている大麻草(学名:カンナビス・サティバ・エル)の定義は、その葉っぱと花穂(花冠)及びそれらの製品のことであり、タネと茎(樹脂は違法)はOKです。
マリファナとは、大麻草の花穂(花冠)や蕾、葉っぱ、茎などを乾燥させたもの。所持や使用は違法である。
日本では、大麻を栽培するには、都道府県知事が交付する大麻取扱者免許が必要で、農業者が取得する「栽培者免許」と、大学や麻薬取締関係者が取得する「研究者免許」の2種類ある。
大麻取扱者免許でいう「大麻栽培者」とは、「都道府県知事の免許を受けて、繊維若しくは種子を採取する目的で、大麻草を栽培する者」のことで、「大麻研究者」とは、「都道府県知事の免許を受けて、麻を研究する目的で大麻草を栽培し、又は大麻を使用する者」と定義されている。
大麻栽培農家は減りに減って、日本国内の作付面積はたったの約5ha(500メートル四方:2015年現在)とも言われる。
大麻取扱者免許を持たないかぎり、大麻を所持したり、栽培したり、譲り受けや譲り渡し、研究のために使用してはならない。また、大麻の輸出や輸入、大麻由来の医薬品の摂取も禁止されている。
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大麻の利用方法いろいろ
日本では、大麻の利用はタネと茎のみの使用が合法(茎や種子から採れた大麻樹脂の使用は違法)ですので、それらの部位を使う産業用大麻としてのみ、利用が可能となっています。
大麻っていろいろ使いみちがあるんだけど一体どういうものに使われているの?ってことで、わかりやすく目的別に分類してみました。
【1】産業用大麻とは
(画像:ASAFUKU)
まずは、日本で唯一認められている大麻の利用方法である産業用大麻から。
Hemp(ヘンプ)と呼ばれる衣料用の布や麻ひも、鳥の餌としてや、七味にも入ってる麻の実、食用のヘンプオイル、神社の七五三縄(しめなわ)、横綱の化粧まわしなどの原料として利用されている。
これらは、いわゆる「ハイになる」麻薬成分、テトラヒドロカンナビノール(THC)をほとんど含まない品種を使用するが、いずれも種子や茎のみの利用となる。また、種子は熱を加えられているので、たとえ植えたとしても発芽しない。
また、古代から大麻が重要な作物として栽培されてきたことの特筆すべきは、麁服(あらたえ)についてである。天皇陛下の即位の礼の後に行われる大嘗祭にてお召しになるのが、阿波忌部氏直系(あわいんべし:現在はその末裔の三木家)の人たちが作る麁服(あらたえ)というもので、古代より受け継がれてきたものであり、大麻には霊が宿るとされ、それを身にまとうことで穢れを浄化すると考えられてきた。
大嘗祭のために徳島の三木家で織られた麁服は、下記画像右の桐の箱に入れて、3箇所のルートを通って皇居まで運ぶと聞いたこともある。何らかの事故や災害があっても一つは必ず到着するようにとの策である。
伊勢神宮の御札を「神宮大麻」というが、神事には欠かすことの出来ない植物、それが大麻なのです。
(画像:阿波世界農業遺産)
ほかにも産業用大麻としては、茎の芯(オガラ)を利用してエタノール燃料用やプラスチック素材用としても有効で、捨てるところのない大麻草です。
また、僕たちにとって一番馴染みのある繊維としての麻ですが、ヘンプの他にも麻にはいろいろと種類があって、30〜40種類もあるとのことですが、代表的なものを表にしてくれているサイトがあったので画像をお借りします。
(出展:ASAFUKU)
大麻は波動の高い植物なので、是非とも化学繊維に取って代わってほしいです。肌に優しく夏は涼しく冬は温かい。僕は有機栽培ヘンプ100%の衣服を着られる日が来るのを待ち望む一人です。
【2】医療用大麻とは
つづいて、医療用大麻について。
日本では、大麻草は大麻取締法により、THCは麻薬及び向精神薬取締法により禁止されている利用法だが、世界では徐々に解禁化の広がりを見せている。1970~80年代の欧米諸国でエイズ、緑内障、ガン疼痛などの自己治療のためにマリファナを喫煙していた方々が自らの体験を語り始めた。草の根的に治療効果が知られるようになると、法規制の矛盾を解消するために医療利用の合法化運動が始まったのである。
いくつもの効能が世界中で発表されており、副作用も少ないので、たとえすべての疾患に対して即効性がないとしても有効かと思いますが、万病に効くとなるとそりゃあアメリカだって日本だって、政府は許可しませんわな。
医者(日本医師会)も困るだろうし、製薬会社(多国籍企業)も困りますからね。
臨床実験さえも禁止されているワケがここにありますよね。多くの国民の命より一部の大手企業の儲けを優先するってか!?
大麻はHIV、糖尿病、アルツハイマー、うつ病、強迫性障害、不眠症、てんかん、気管支喘息、帯状疱疹、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病など、約250種類の疾患に効果があるとされている。
利点として大麻が医療用途に注目される理由には、
- 身体的害(副作用)が少なく、第一選択薬として望ましい。
- 法的規制の問題を除けば、本質的には製造・入手が容易かつ安価。
- 嗜好植物としての大麻には多くの品種が存在しており、薬効成分(THC、CBDなど)のバランスが多様なため、患者の個人差・病状の差に適合した品種を見つけることができる(一種のテーラーメイド医療と言える)。
- 既存の治療薬の効果が薄かったり、副作用が強い患者に対して別の選択肢となりうる。(代替医療)
- いまだ有効な治療薬が存在しない疾患、難病に対して効果が認められることがある。
…などが挙げられる。
下記は文献や診察を元にして、大麻を用いる事で何らかの治療効果が得られた疾患の表である。疾患名は国際疾病分類第9版(ICD-9)に準拠する。(Wikipedia「医療大麻」より)
上記の病気に多少なりとも有効というならば、是非とも合法化していただきたい。
病院に通っても、薬を飲み続けても、一向に出口の見えない病気が蔓延しているからだ。そして身体は薬漬けになり別の病気が併発していく。医者の言うことやテレビや新聞を信じてる多くの人々は「歳だから」と思い込み、そのまま死んでいく。
また、現代医学がおかしいと思っていても、医者や親や先生や上司や同僚の言うことを聞いているうちに結局自分が間違っていると思ってしまう。なんと愚かなことか。なんと可哀想なことか。
生まれてこのかた永きに渡り洗脳されてきた日本人には言っても聞く耳を持たないので、言ってダメならもうしょうがあるまい。身体の声に心の耳を澄ませば、わかるだろうに。
生の患者さんの声を聞いてほしい。(下記リンク)
【3】嗜好用大麻とは
(画像:The Express Tribune)
嗜好用とは、マリファナ(乾燥大麻)を吸うためのものである。マリファナ(通称:葉っぱ、草など)とは、花穂、蕾や葉を乾燥させて混ぜたものです。(下画像)
また、花穂や茎や葉を圧搾して得たベトベトした樹液を集めて固め樹脂にしたものをハシシ(通称:チョコ)といい、マリファナよりもTHCの含有量が多く、その分作用も強いと言われる。(下画像)
大麻に含まれる化学成分を総称してCannabinoid(カンナビノイド)と呼びますが、100種類以上あるとも言われ、その中に代表的な成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)やカンナビジオール (CBD)が含まれる。このTHCが多幸感や幻覚症状の原因となる物質ということで規制対象の物質なのだが、CBDは規制対象外である。
ただし、近年は合成カンナビノイドと呼ばれる化学的に合成されたものが出回った。それが今「危険ドラッグ」と呼ばれるものである。THCを含んでいないので出回った当時は合法だった。なので合法ハーブとか脱法ハーブなどと呼ばれ、ハーブに抽出液を混ぜて売られていたが、2013年3月22日より、合成カンナビノイド類は指定薬物として規制されて以来、禁止薬物となった。
合成カンナビノイドは大麻よりも陶酔成分が強く、依存性は20倍とも言われている。一連の事件でテレビや新聞を賑わせたため、マリファナと危険ドラッグを混同している者もいるだろうが、それは間違いであることを知ってほしい。
また、覚醒剤を例に取ると、その怖さのひとつに「強い依存性」というものがある。やめたくてもやめられないのだ。だから麻取や警察が逮捕で現場に踏み込んだ時に容疑者から「よく来てくれた」「助かった」「ありがとう」という言葉が出るという。
精製された麻薬はこのように、人間を廃人になるまでボロボロにする。ところが、大麻には中毒性がほとんどないという研究結果がアメリカ国立薬物乱用研究所によって出ている。
上記結果によると、タバコやアルコールのほうが大麻よりも中毒性、依存性があるということだ。
日本では、縄文の古来から大麻を利用してきたが、大麻を吸って中毒を起こしたり、死亡したりといった例はほとんどない。もちろんこれは、ほとんどが繊維利用ということもあるが、温帯の日本で採れた在来種の大麻にはTHCがほとんど含まれないということを聞いたことがある。
大麻所持・使用で逮捕された者が持っているのは、ほぼ100%海外の熱帯地方産である。灼熱の太陽がTHC含有量を増すのだ。
また、日本一の大麻栽培県である栃木県で改良された品種「トチギシロ」はTHC含有量が0.2%でヨーロッパの産業用大麻の0.3%をも上回っている。トチギシロが「無毒大麻」と呼ばれる所以だ。
無毒大麻がもっともっと全国に広がり、カンナビジオール(CBD)の医療目的への道に早く一歩踏み出してほしい。
止まらない解禁の流れ – – – 世界の大麻事情
上記図の濃い緑は医療用&嗜好用両方が合法、薄い緑や水色は医療用はOKだが嗜好用は違法だが非犯罪化や不起訴対象のグレーゾーンあり、赤は医療用、嗜好用共に違法。
アメリカ(25州:2016年6月現在)、カナダ、オランダ、オーストリア、イスラエル、スペイン、フィンランド、フランス、イギリス、ドイツ、ベルギー、オーストラリア、ポルトガル、ウルグアイ、ジャマイカなどが、主に医療用大麻に限り解禁に踏み切っている。ただ、内容は国によって様々で、医療用のみ合法だとか、マリファナ所持や大麻草栽培の量に規制があるだとか、禁止はしているものの非犯罪化(反則金制度のような行政罰で刑事罰のように前科は付かない)されていたり、不起訴対象であったりと、いろいろだ。
尚、アメリカはコロラド州とワシントン州は嗜好用(マリファナ)もOKだ。あと、マリファナOKの国ではオランダも有名ですね。 オランダではマリファナを売っている店のことを「コーヒーショップ」、普通の喫茶店を「カフェ」と呼ぶらしい。
イギリスは一応マリファナは禁止で、禁錮刑という刑罰が定まっているものの、実際は吸っているのを見つかっても逮捕まではされないらしい。このゆるさ、いいよね〜。自転車に乗った駐在さんが注意する感覚かな(笑)。
あとは、ジャマイカですが、ジャマイカといえばボブ・マーリィ、ラスタファリズムですが、昔からスパスパ吸ってるイメージがあったのでとっくに合法化と思いきや、2015年にやっと非犯罪化したばかりだという(詳細)。意外だ。
また、南米・ウルグアイの「世界で最も貧しい大統領」で有名なムヒカ元大統領だが、嗜好用大麻もOKにサインした。自宅栽培もOKだ。これによって麻薬組織撲滅に繋がるのだとか。
それにしても、大麻の医療用への研究は欧米を筆頭として行われてきており、このままでは日本はますます置いてけぼりになってしまう。
政府には、医療用大麻解禁、マリファナ非犯罪化(所持量など規制あり)という流れの第一歩を早く踏み出してほしい。
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医療大麻解禁の前に、CBDオイルを試してみる
CBDオイル(CBDヘンプオイル)というものをご存知でしょうか?
麻の実を搾った「ヘンプシードオイル」ではありません。
大麻の中に含まれる成分「カンナビノイド」の中にあるカンナビジオール(CBD)という成分を抽出した飲用オイルなのです。産業用大麻の茎や種子から抽出(花穂や葉っぱを使わないので違法ではない)していて、THCが含まれず精神作用もないので安全で、医療用に世界中で研究が重ねられ、さまざまな効果効能が報告されている成分なのです。
ただし、日本では薬事法というものがあり、効果効能を謳って販売することは出来ません。なのでCBDオイルは、アメリカでもそうなのですが、「薬」ではなく、「健康補助食品・健康食品(サプリメント)」という扱いです。
CBDオイル自体は、花穂や葉っぱを使用しないので、輸入または製造もまったく違法ではありません。もちろん、天然植物成分由来なので、副作用もないということです。
CBDオイルには、CBD含有量が少ない「一般グレード」と、高濃度で含有する「メディカル(医療)グレード」があります。せっかく購入するならCBDがたくさん含まれている「メディカルグレード」を選びたいものです。
CBDオイルの摂取の仕方ですが、各メーカーの製品にもよりますが、1日に朝夕の2回、舌に決められた量を垂らしたら舌下に入れ、口内全体に含ませたまま90秒ほど含ませたあと飲み込みます。
▼CBDオイル製造で実績のあるブルーバードボタニカル社がオススメするのがコレ。このブレンドには、約50:50の比率でCBDとCBD酸(酸性型のカンナビジオール)が含まれています。
▼下記オイルはCBD含有量20%というメディカルグレード。チョコレートのようにトロトロです。高価だが一度味わってみたい。
前にも書きましたが薬事法があるので、CBDオイルを摂取したことでの効果効能はここには書くことが出来ません。各々で調べてみていただければ、なかなか興味深い反応が見られますよ。
▼ヘンプシードオイルもCBDは含まれませんが今、非常に注目されているオイルです。
医療用大麻解禁に向けて – – – まとめ
大麻がなぜ解禁にならないのかを考えてみると、もし解禁になったら誰が困るかを考えればわかります。
たとえば、医療用で考えてみると、もし大麻が医療用に効果があるとなると製薬会社が困ります。巨大産業です。医者や病院も困りますよね。風邪や不定愁訴から癌や糖尿病、てんかんなどの難病までCBDで治ってしまったらこれは彼らにとって大ダメージなのです。
また、産業用ではどうでしょう。化学繊維やプラスチックにヘンプが取って替わったら…化繊やプラスチックは石油由来なので石油価格に影響します。エタノールもそうですね、ヘンプオイルがガソリンなど石油製品の牙城を崩していったら、これまた石油メーカーが困ります。火力発電所などのエネルギー産業にも影響するでしょう。もちろんこれらも巨大産業ですよね。
繊維でいうなら、綿花にも影響するでしょう。たとえばインドの綿花農家に農薬や遺伝子組み換え種子を販売してる某巨大多国籍バイオ化学メーカーが黙っていません(笑)。
一方、嗜好用で考えてみると、マリファナで多幸感を簡単に味わわれては、陰の巨大産業である麻薬組織が困りますよね。中毒にもならず、手軽にハイになられては堪りませんよね。
・・・ということで、大麻(ヘンプ・マリファナ)が解禁されない本当の理由はここらへんにあるのかもしれません。
ほんの一握りの大企業よりも、本当に国民の幸せを考えるならば、徐々にであっても、大麻解禁に向かって議論すべきです。ただ、国まかせ、政府まかせにするのではなく、真の健康と幸せを奪い返すために、我々国民一人ひとりが大切なホンモノの情報にアンテナを張り、得た情報は一人でも多くの周りの人に伝えていく、議論していくことが重要です。
無知はある意味、罪です。仕事に追われ、家では家事で、テレビを観てあっという間に時が流れていく。何も考えることなく、考える時間すらなく。
でも大丈夫!すべての責任は自分にあります。まずはテレビを消しましょう。そして家族が話し合いましょう。一人暮らしの人は有益な情報を自ら探しましょう。
へんな病気で野垂れ死ぬのはカンベンですからね!自分だけでなく親も子供も孫も恋人もね!
▼大麻に関してこまめに情報を伝えているサイトです。▼
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