危なすぎるF1種のタネ!!

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はじめに

僕は野菜が大好きで、お盆に帰省した時には、母親の漬けたきゅうりとなすのぬか漬けに目刺しがあれば、朝はもうそれだけでご馳走である。もちろん、イモ類や豆類も大好物だ。

そんな僕が『タネが危ない(野口勲 著)』という本を読んだのはもう3年以上前になるが、その時に、田舎の親に固定種の種を郵送で送ってあげたことがある。たしか、夏野菜のきゅうりとなすとオクラだっただろうか、家庭菜園をやっているのでそれ用に。農協やホームセンターで買ったF1種の種から固定種に変えて欲しかったからだ。結論から言うと、それは続かなかった。もし親がこれからも固定種の種がいいと言うなら買って送ってあげたのだが、そうしてくれとは言われなかった。しかも、固定種で出来た野菜もさほど絶賛をしていなかった。『タネが危ない』で読んだ内容を熱弁しても響かなかったようだ。親とはいえ、そんなもんである。ただ僕は、F1種のタネには反対の立場をとっている。

今回は、そんな、遺伝子組み換え(GM種)とはまた違った、交配種(F1種)のタネの危険性について書いていきたいと思う。

F1種と固定種のタネの違いとは・・・

タネには大きく分けて2種類ある。F1 種と固定種です。
何がどう違うのか、それでは、F1 種と固定種のタネの違いについて見ていきましょう。
F1 (First filial generation)とは、交配種と呼ばれる一代限りの雑種(Hybrid)のタネのことである。簡単に言うと、一代目のみで終わってしまい、タネを植えても親と同じものが作れないものである。タネを買ったら袋に『○○交配』と書かれているのがF1 種で、今あるほとんどの野菜のタネがこのタイプだ。一方、固定種とは、親株から子株へ、そのまた子株へというふうに、昔から代々受け継がれてきたタネのこと。

値段で言うと、F1種のほうが総じて高い。

ちなみに、遺伝子組み換えのタネはGM種といって、細胞核のDNAを人工的にイジった危険なものだが、それはまた別の機会に書きたいと思う。

交配種(F1・一代雑種)と固定種の違い

F1種(一代交配種)
  •  元々あった野菜のタネに外国産などのタネを掛けあわせたもの
  • 採れたタネを植えても親と同じものは出来ない。なので、農家は毎年タネを種苗会社から買わなければならない。
  • 一代目に限り形(規格)が均一に揃う特性がある(メンデルの優劣の法則)。なので、スーパーなどへの大量出荷向き。
  • 生育力が旺盛(雑種強勢)。一斉に撒き、一斉に収穫出来るので、畑を元に戻してまた違う野菜のタネを植えることが可能。
  • 品種改良による味や大きさなどのバリエーションが豊富。
  • 特定の病害に耐病性をつけることができる。
  • 育成期間が速いため細胞が粗く、そのため大味になりやすい。中にはネズミもかじらない物も。
固定種
  • 代々受け継がれてきたタネで、味やカタチが同じで「固定」されている。
  • 採れたタネを植えると同じものが出来る。植えた野菜から農家がイイ種を選別して、また次に植える事ができる。
  • 形や大きさ(規格)が不揃いなので大量出荷には向かない(大きさがまちまちのため値段がつけづらい)。
  • タネによって生育スピードに差が出る。なので長い期間の収穫が可能。だがその間、畑を回転させることが出来ない。
  • 環境適応力があり、その土地にあった品種に変化することも(京野菜がいい例)。
  • ”野菜らしい”野菜本来の味がして美味しい。

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F1種のタネの何が問題なのか

F1種のタネが普通に掛けあわせただけの雑種なだけというのだったら何も問題無いと思う。
が、知れば知るほど怖くなる、それがF1種なんです。例を挙げると・・・

 F1は1代目は優性遺伝するが、2代目からは劣性遺伝が出る。

これはメンデルの法則によるもので、優性の法則により一代目は優勢のみの子が出来る。が、分離の法則によって二代目は3:1の確率で優性と劣性に分かれるという法則。一代目は形や大きさが見事なほど揃うのでスーパーなどに並びやすい。大量生産向けです。固定種のように大きさが不揃いなものは1本いくらという値段が付けられず、量り売りのような値段の付け方になる。(参考:『メンデル』と『遺伝の法則』を簡単に説明

 ミトコンドリア遺伝子異常による雄性不稔の怖さ

雄性不稔とは、雄しべがない花が出来ること。花粉自体がない花です。人間で言うと男性原因の不妊症 – 無精子症ということになります。これは自然にも稀に起こりうる現象で細胞の中のミトコンドリア遺伝子の異常によって起こるのですが、、F1種のほとんどはこの雄性不稔株を母株として使用します。雄性不稔は母親遺伝で代々伝わってしまう特徴があるからです。元々は人間の手で雄しべを切り取っていたのですが、この『雄性不稔株』を使うことでその手間が要らなくなりました。

動物や植物のすべての細胞の中にあるミトコンドリア(1コの細胞に数千のミトコンドリアがあるといわれます)の遺伝子の異常な作物を人間が摂り続けて何も問題はないのでしょうか?全く問題はない、という保証はどこにもありません。これが僕がF1種野菜や穀物を嫌う大きな要因となります。

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写真左:通常のニンジンの花 写真右:雄性不稔のニンジンの花

放射線を照射して新たな品種が作られている!

タネに放射線を照射する!?まるで耳を疑いたくなる行為ですが、事実、放射線を照射して新たな品種改良を行った例もあります。実際、そのタネで作られた作物が市場に出回っています。放射線がDNAを傷つけることはよく知られていると思いますが、そんなことをしてまで新たな品種を作るなんて、神への冒涜以外の何物でもありませんよね。表示義務を求めたいほどの危険な行為だと思います。ある学者によると、放射線育種よりも遺伝子組み換えのほうがよっぽど安全だと表現することでその危険性を主張しているほどです。これももちろんF1を嫌う大きな要因であり、『F1 は危ない』と表現したくなる要因なのです。

放射線育種における種子照射(自殖性作物) マニュアル

有機栽培といえどもF1種ってこともある!

ミトコンドリア遺伝子に異常があろうが、放射線を照射されていようが、有機栽培されれば『有機野菜』『オーガニック野菜』の表示が認められています。ちなみに遺伝子組み換え作物は有機野菜表示が出来ないことになっています。
やれ有機野菜だとか、やれ糖度がとか、有り難がって僕らが手に取る野菜は、さほどありがたくはないモノかもしれないってことです。

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家庭菜園で野菜を作るならF1 種ではなく固定種のタネを蒔こう! – – – まとめ

F1種が雑種強勢を活かしただけのタネだったらさほど問題ではなかったのだが、ミトコンドリア遺伝子異常だとか放射線育種となると話は別である。
かといって、その怖さはわかったが、じゃあ世の中からF1種の作物をなくせるかというと、現状では無理です。1億2千万の国民に野菜が行き渡らなくなるし、値段も異常に高騰するだろうから。

理想を言えば、都市を見限り田舎に戻ったりIターンで移住したりして、多くの若者がもっともっと畑や田んぼを耕し、そこで固定種の野菜を化学肥料や農薬を使わずに作り、自家採種して代々続いていくことだと思います。そうやって田舎発信、地方発信で新しい試みを行ってほしいし、僕も近い将来、田舎に戻って親の面倒を見ながら畑で野菜をつくったりしたいと考えている。

なのでせめて、現在家庭菜園(もしくはベランダ栽培でも)で野菜を作って食べているという人だけでも固定種の種を植えてもらいたい。そして固定種の野菜の美味しさ、昔なつかしい味を感じていただきたい。インターネットを使って穫れた野菜を売るのもいいだろう。
そうやって個人が一人一人行動することが、やがて全体を動かす力になると信じている。

高いお金を払って危険なタネを買いつづけ、バイオメジャーと呼ばれる多国籍企業のタネ屋ばかりが儲かるのではなく、たくさんの個人が自家採種したタネを代々持ち続けるのがベストで、健全な社会なのだろうと思う。

【必見】『タネが危ない』著者の野口勲さんが講演会で2時間にわたり詳しく説明しているとても貴重な映像がYouTubeに上がっていますので載せたいと思います。是非観て下さい。

野口勲氏基調講演:シードバンク・フォーラム2012

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